新しい吐き方 指を入れずに吐く

摂食障害・過食嘔吐

仕事からの解放

会社を退職し、帰郷したことは精神状態に大きな影響を与えたと思います。

仕事という大きなストレスから解放されたこと、幼少期を過ごした土地で両親がそばにいることの安心感、と同時にそれは新たなストレスをも生みました。

変化

は良くも悪くもストレスを与えます。

会社へ行かなくてよくなったことにほっとしました。

もう吐かなくたっていいんだ、

とも思いました。

仕事もしなくていいし、誰にも会わなくたっていい。

太ったってかまわない。

そう思ったのに、

でも、食べ吐きの頻度は増えてしまったのです。

変化がもたらしたストレスと、時間の制約がなくなってしまったこと。

それと、根本的な要因はもっと別のところにあったのだと思います。

今までは、夜しかできなかった食べ吐きを昼と夜の1日2回するようになりました。

そして、家族がいる分、大っぴらには食べ吐きできません。

隠れて食べること、気づかれないように吐くことが必要になりました。

吐き方を変える

近くに食料を買えるスーパーやコンビニもなく、移動手段は車のみ、ペーパードライバーだった私は母に頼んでお菓子を買ってきてもらいました。

怪しまれない程度の量です。

食後にそのお菓子を食べ、少し吐くようにしました。

母の作った料理を吐きたくはなかったからです。

それでも、やはり吐きすぎてしまったりして後悔と罪悪感はさらに強いものとなりました。

吐く場所は2階のトイレ。

2階には私しかいず、両親も用事がなければ来ないところでした。

 

問題になったのが、吐き方。

今までの私は指を喉に入れて吐くという方法をしていました。

また、息を吸いながら舌の付け根を刺激するときに音が出ます。

この吐き方だと、手から肘にかけてまでが唾と嘔吐物でどろどろに汚れます。

そして、音も1階まで届くのではないかという不安がありました。

どろどろになった手と腕で1階の洗面所まで洗いに行くのはとても危険でした。

それまでに誰かに会う可能性もあったし、洗っているところを見られるかもしれない。

 

始めは、家族がいないときに吐くようにしました。

外出中に急いで食べて吐く。

でも、吐くときになって誰かが帰ってきてしまったり。

 

そこで、考えたのが指を入れずに吐くという方法です。

学生の頃、同級生の男の子が言っていたのを思い出しました。

「気持ち悪いときは吐いちゃうけど。腹筋を使って胃を動かすようにすると吐けるよ。」

やってみました。

まず、コップ1杯の水を飲む。ここまでは同じ。

前かがみになり、トイレに顔を近づけ胃に力を入れて動かすようにしてみる。

喉の奥に固形物が上がってくるような感覚がある。

そのまま続ける。

 

始めはうまくいきませんでした。

吐ける量もごく少量でしたが、だんだんうまくなって1ヶ月ほどで胃の中身を全部吐けるくらいにまでなったと思います。

このことが良かったのか、悪かったのか。

でも、なんとしてでもうまく食べ吐きする方法を考えてしまったと思います。

この吐き方に変えてから、手も汚れなくなり、音もほとんど出なくなりました。

吐いた後に洗面所に行かなくても済みます。

鼻をかんでうがいをして終わりです。

それから、右手の中指にできていた吐きだこも次第に消えていくことになります。

食べ吐きをやめなくても済む

安堵するとともに、まだこのぬるい沼から抜け出せないのかという虚無感がありました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました